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「家庭の課題」を知る

「家庭の課題」が即座に思い浮かぶ家庭は健全である。この場合の健全性とは、子どもの資質を引き出す寛容性が家庭に備わっていることを意味する。この健全性は子どもに生きやすさを与える。生きにくい現実を生きやすく解釈する力の源泉である。

課題解決という点において、家庭は三つに分類できる。課題を解決する家庭、課題を放置する家庭、課題に気づかない家庭がそれに該当する。

課題を解決する家庭は、家庭の課題を親が明確に言語化できており、放置し続ければ「子どもが生きにくい未来」が訪れることを慧眼に映している。ゆえに危機感を持って課題に取り組む。

課題を放置する家庭は、家庭の課題が言語化されていない。もしくは海面に浮かぶ氷山のような事実を肉眼で眺めているため、海面下の課題の大きさに気づかない。それが行動を鈍らせる。

課題に気づかない家庭は、課題の存在そのものを認識できないか、事実を楽天的に解釈する思考の癖がついている。それは広義の「認知に歪み」に括られる。夫婦のいずれも認知の歪みを抱えているか、一方の認知の歪みをもう一方が正すという関係性が築き上げられていない。

子育てにおける夫婦の利点は、相互に認知の歪みを正すことにある。認知の歪みに上下関係が加わると、認知の歪みの影響は自分の生きにくさだけでなく、部下や生徒や子どもに波及する。

認知の歪みを正すには、自分の感情や悩みを書き出しことから始めるといいかもしれない。文字は自分の思考や感情を客観化する手段である。第三者からのフィードバックに抵抗があれば、自分の中で主観と客観を文字によって隔ててみる。

慣れてきたら、自分の課題や家庭の課題を書き出す。次に原因と解決を言語化し、慧眼持ちの方が身近にいれば、その人に課題・原因・解決方法を相談してみる。自分自身だけでなく、子どもの生きにくさも軽減されるきっかけになり得る。

2025年8月31日

(了)

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